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 今日は休み。朝は晴れだったのに昼から小雨が降ってきた。

 

 心斎橋の本屋さんアセンスにて、高山なおみさんと中野真典さんのトークイベントに行ってきました。なおみさんは去年の5月に東京から神戸に引っ越してきて、HPの日記で神戸エンジョイされてる様子を読んでました。で、今までも東京に住んでいた時にイベントやサイン会をやってたのは知ってましたけど、今回みたいに場所が大阪で私が休みの日なんてなかなかないだろうし、なおみさんのことだからいつ、旦那さんとまた暮らすことになりましたって神戸から離れるかわかんないし。今行かないと!

 

 イベントが始まって最初、二人が木の枝や小さい破片などを「バス停で拾った」「中央線の座席にあった」って「拾った自慢」をやりはじめて独特と思ったけど、絵本の朗読がすごくステキだった。こんな風に読むとおもしろいんだな。自由。あと、なおみさんがなんで絵本を描きたいと思ったのか、て話がよかった。自分は「社会不適合」で「俯瞰でものを見ることができな」くて「現実を歪めて見てしまう」。でも絵本の世界ではこういうことがOKなんだということがわかった、みたいなことを言ってて、料理家、エッセイストとして10年以上人気のある人なのに、そんなふうに自分のことを思ってたんだってびっくりした。

 

 なおみさんは美人でしゃべり方がか細くて気の弱い女の子みたいでふわふわ。時空を歪めてしまうようなマイペースな感じ。ですが、実際にやってること、書いてる内容は土くさかったり生々しかったりして、油断してたらギョッとする。ドロッと見せる。そういうところがすごく好き。

 

 心斎橋に出かける前に、図書館から借りてた「暮しの手帖」を読みなおした。なおみさんが神戸に引っ越した時の記事が載ってて、ひとりの時間を味わってるって内容がとても好き。私が一人暮らしをしてた時、今思えばひとりの時間を楽しんでた。今も自分の部屋にいる時はひとりの時間なのに、ひとりとか忘れてた。ひとりの時間を味わうって例えば、部屋の家電がブーンって鳴ってるのをボーっと聞いてると、ひとりが身に沁みる。そしてここにいない誰かを感じる。私の場合はね。

 

 イベントが終わってサイン会。私は「おねがいします」以外、何も言わずにモジモジしてたのですが、なおみさんはサインを終えてからワッて両手を差し出してくれて。で、びっくりして私もワッて両手を反射的に出したら、なおみさんは私の両手をギューって包んでくれた。この瞬間、私の手がキャベツの葉っぱになって浅漬けになったような気がしました。この体温と力加減でおいしい料理を作ってるんだ。気持ちいい。エクスタシー。めっちゃ感動しました。