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  今日は休み。午前中に祖母の四十九日の法要に行きました。祖母の仏壇のある叔母の家まで。私は父母とは別に法要のあとランチに参加せず、すぐ家に帰る予定だったのでひとり自転車に乗って行った。久しぶりに自転車に乗ったな。タイヤの空気だいぶ減ってた。

 

かわうそ堀怪談見習い

かわうそ堀怪談見習い

 

 

「恋愛小説家」という肩書きを書かれた小説家が、恋愛小説を書いた覚えはないけど、もう二度と今みたいな小説を書かないようにしよう、怪談を書こうと、ネタを収集するためにいろんな人に出会う中で、不思議なできごとに遭遇したり思い出すという内容。 

 「小説家」ってシンプルに呼ばない。「女性」の小説家が「男女」の出てくる作品を書いたら「恋愛小説家」と呼ばれてしまう。「女流作家」よりひどいかも。昔の差別的な感じが今も無意識に残ってるんかな。

  私はホラー小説やサスペンスなどのドキドキが苦手で、柴崎さんが書く怪談ってどんなだろうと全然期待せずに読んでみた。で、読み始めてすぐ気づいたんだけど、柴崎さんは「ここではないどこか」「今ではないあの時」を文章であぶりだす天才。今回の怪談みたいな、いるようないないような描写が怖い。じわじわきた。でも怖いだけじゃなくて、西日が射しこむ電車の中で六角形の光がきらきらする描写とかきれい。すごい好き。

「感情が乱高下するようなことは、日常生活でも、小説の書き方でも、得意ではない。」という文章が出てくる。柴崎さんの作品の特徴。静かな淡いトーンの中で突然、ふわっと何かが目の前に現れる。今までなかったものが頭をよぎる。ロマンチックだよ。